MLB担当記者の目 由伸決断の舞台裏 「最高のミーティングだった」ヤンキース…それでも選んだのは「相乗効果」を最も感じたドジャース 山本をよく知る関係者は「由伸はお金だけで判断する人間ではない」と語る。複数球団の激しい争奪戦で価値は高騰。契約総額の3億2500万ドル(約465億円)は当初想定された2億ドルを大きく上回った。実際、メッツも同等の金額を提示したと報じられている。ヤンキースとの面談後、山本は同席した関係者に「最高のミーティングだった」と漏らしていたという。 有力候補の一つとされたヤンキースは日本選手が不在。今季サイ・ヤング賞(最優秀投手)に輝いたコールとダブルエースとして活躍し、スポットライトを浴びることもイメージしたはずだ。山本がドジャース同様にヤンキースファンだった、との情報もある。 悩み抜いた末、最終的に選んだのは大谷が入団したばかりのドジャースだった。12日(日本時間13日)の面談で同席した大谷の言葉が、響いた可能性も十分にある。12年の契約期間でワールドシリーズ制覇を何度も成し遂げたい。その投手陣の中心を担いたい。大谷と共鳴するように「勝利」と「世界一」のキーワードが決断の決め手になったのではないか。 ドジャースに自身との相乗効果を最も感じたことも決断の要因だ。常に高みを目指す球団の理念や大谷をはじめ、ベッツやフリーマンの近くに身を置きたい、との気持ちが沸き上がったのかもしれない。世界一の投手を目指す自身のレベルアップへ、彼らが最高の〝教材〟と確信したのだろう。(山田結軌) 大谷翔平と二人三脚でがんばってほしいと思う。日本人がいて心強いだろう。庄司への道大谷翔平と二人三脚でがんばってほしいと思う。日本人がいて心強いだろう。勝利への道頑張ってほしい。