Jリーグがまだ始まる前の199１年、約2カ月間サッカー観戦が目的でヨーロッパ各地(イングランド、イタリア、ドイツ、フランス)を旅したことがある。その間、イタリアとドイツでは、現地の人と草サッカーを楽しむ時間もあったが、その時に感じたこと。それは「サッカーに言語の壁はない」ということだ。
サッカーの世界競技人口は約2億5,000万人以上で、210を越える国と地域でプレーされている世界一のスポーツだが、サッカーはルールがわかりやすく、簡単に言うと、「1つのボールを手を使わずに相手のゴールに入れる勝負」。このように世界的なスポーツでありながら、簡単なルールでプレーが可能なので、言葉が通じない相手であっても一緒にプレーすることができるのだ。私も言葉が通じない中でも一緒にプレーするだけで、喜び、楽しさ、そして悔しさを分かち合うことができた。タイでも一緒にサッカーを楽しんだ経験もあるが、今では良き思い出である。
サッカーは、どの国や地域の人々であっても、ボール1つあればみんなが繋がれる素敵なスポーツ。その魅力は、国境や人種、言語を超えてゆく。
私はずっとサッカーファンで、あるクラブのサポーターでもある。1試合90分の中にはいい時もあれば悪い時もあり、喜怒哀楽がぎゅっと詰まっている。まさに人生そのもの。
最近思うことは、「サッカーは子どもを大人にし、大人を子どもにする」という感覚だ。